今現在報道されている内容について

今現在報道されている内容についてのざっくりとした感想を。
11/1の現時点で報道されていることとしては

  1. 長谷川健太監督解任(確定)
  2. 後任監督はVan der Lemもしくはゴトビ
  3. 伊東輝悦戦力外(未確定)
  4. 市川大祐戦力外(未確定)
  5. ヨンセン退団(未確定)

 まずケンタの解任に関しては、これはおそらく既定路線。そもそも今年に関しても期間を延長しての1年契約だったため、小野伸二の獲得による戦力アップ→最後にタイトルを取って勇退、というストーリーを描いていたものと思われる。可能性の残っていると言えるタイトルは天皇杯のみ。ここから選手をどうケンタのために奮起させられるかがポイントでしょう。気になる点は2つほど。1つめは、ケンタが退任した後の後任監督は今いる選手(というか、チームに残ってほしい選手)を引きとめられるだけの求心力を発揮できるのか、ということ。なにせ清水という地域柄もあって、ケンタの人気・人望は絶大。それに敵うだけの何かがないと、淳吾やオカが出ていくことになり一気にチーム崩壊、ということも考えられる。2つめは、エスパルスは球団として、今後ケンタを指導者として育てていくつもりがあるのかということ。新人から6年の間、崩壊しかけていたチームを一応優勝争いにからめるだけのチームに仕立て上げた手腕は評価されるべき。ただ、タイトルを獲るために足りない要素がいくつかあったわけで、そこを今後数年で身につけることができるかどうかがケンタ自身のキャリアにも影響するし、それを身に付けたケンタを再び監督として呼び戻すことができるかというのは、球団としても死活問題だと思う。たとえば一定程度の資金を出して海外留学させるとか、長い目で見てそういうことを考えてもいいと思う。
 新監督として候補に挙がっている2名については、自分は正直ほとんど知らないのでコメントは差し控えます。
 伊東輝悦の戦力外については、賛否両論あるところ。おそらく球団はコーチなどとしての残留を打診したと思われるが、本人が現役続行を望んだのであれば、サポーターが最も強く望んでいるエスパルスでの引退が実現しなくても仕方がない。ボランチというポジションについては拓也がテルの背中を見て成長してくれたので心配はない。中には、もしテルがいなくなったら誰がベンチからチームを鼓舞しあるいは落ち着かせるんだという意見もあるが、じゃあいつまでもテルに頼りっぱなしでいいの?テルがいなくなったときにテルの代わりにそれができる選手が出てこないと、いつまでたってもこのチームは大人になれないよ?と反論したい。補助輪はいつかは外さなければならない。それで転んでけがをすることだってあるかもしれないけど、そこから子供は学んでいく。自分だってこういうことを書いていて、惜しくないわけではないです。初めて買ったユニの背番号は7でした。
 市川大祐の戦力外については、かなり疑問があるところ。たしかに、ここ数年は年間通じての活躍ができていないし、右SBとしての守備にはかなり問題がある。ただ、彼の右からのクロスがなくなるのは惜しい。たとえば右SBには辻尾を据えつつも、後半のクリティカルな時間帯に右サイドハーフなどで彼を活かす方法は考えられないんだろうか。特にヨンセンがいなくなると思われる来季、イチの低くて速いクロスは岡崎や大前を活かす武器になるはず。一番問題なのは、もしイチを切るのであれば、彼に代わる本職の右SBを獲得できる目算が立っているの?という点。もし誰か有力な右SBを獲得する予定がないまま彼を切るのであれば、それは完全に愚。正直今のエスパルスはSBの人材不足も甚だしいですよ。そしてイチの経験って、もう十分に若手に伝えられてるんですかね?年齢的なことを考えても、残すべきだと思う。
 ヨンセンはおそらくノルウェーの古巣、オド・グレンランに戻るのでしょう。母国で現役を終えたい、ということだと思うし、それを無理に引きとめるのは難しい。この2年間、世界的には勤勉といわれる日本人以上の勤勉さそして献身を彼は見せてくれた。ただ、それにチームが頼りっきりになってしまったという点もまた否めない。フローデに責任があるわけでなく、彼に依存したチームに問題があると感じる。もし本当に退団するのであれば、シーズンの残り期間中、若手攻撃陣には彼の姿勢から大いに学んでほしい。彼を見て育ち、そして巣立ってほしい。フローデもまた、チームにとっての補助輪だったんだと思う。