日刊スポーツ報道 磐田・前田遼一選手争奪戦参戦の件

http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20091126-569709.html


 エスパルスがどうやらジュビロを退団する前田遼一を取りに行くらしい。岡崎+前田の日本人最強2トップを結成したいってのもありそうだけど、ここ最近得点力不足で負けているのを気にしている様子。


 でも正直、今のエスパルスの状態を見てると、仮に今すぐ前田を入れたとしても状況は良くならないと思う。


 課題はFWの補強よりもセンターバックの補強だと思う。なぜか。


 ここ最近の試合結果を見てみると、10月以降は天皇杯でのJ2以下のレベルのチームを相手とした試合以外では勝ててない。リーグ5試合だけ見ると1分4敗という最悪の状況。夏場あれだけ調子が良かったチームに何が起こったのか。


 答えはカンタン。センターバックの青山の故障。9/28のナビスコ杯でのFC東京戦で靭帯やっちゃったんだね。


 岩下+青山のセンターバック2枚看板はちょっと贔屓目に見ればリーグ最強ともいえます。しかし残念なことに、エスパルスにはそれをバックアップする控えのセンターバックが超がつくほど不十分。そんな中で青山を欠いちゃったわけです。結果、点取られる・点取れないの状態に陥った。


 おいおい、点取られることはともかく点取れないってのは青山の故障と関係なくない?と思ったらちょっと甘い。


 ここ最近の試合を観ていると、中盤の選手が全く点を取れなくなっている。そんなことが起きているもんだから、兵働、枝村、藤本などがヤリ玉にあげられる。けれども彼らが点を取れなくなっているのには理由がある。やっぱり答えはカンタン。センターバックに青山がいないこと。


 DFラインを十分に統率できる青山がいなくなることによって、エスパルスのDFラインはここ数試合ずるずると下がっています。これが実は致命傷。


 夏までのエスパルスは、
・DFラインが十分な高さを保つことによって
・フォーメーション全体が高く保たれて、相手ボールを高い位置で奪うことができただけでなく、
・ボールを運ぶ中盤の選手がムリなく最終ラインとトップとの橋渡し役をすることができ、かつ攻撃参加することができたため、
・トップの2選手にスムーズにボールが渡り、
・展開の早いサッカーをすることができていた。
その結果として快進撃を演じられたワケ。


 けれども、青山を欠いてからのエスパルスは、
・DFラインが高さを保てなくなることによって
・相手ボールを高い位置で奪うことができず、サイド中央問わずDFラインが崩されるようになり、
・おまけにトップとDFラインの間が間延びするもんだから、中盤の選手が必要以上に走らざるを得なくなり、攻撃参加もなかなかできなくなったうえに消耗するのも早くなった。
・だもんで、トップの選手になかなかボールが渡らないだけでなく、攻撃の厚みそれ自体がなくなった。
というワケ。


 まぁ、素人目分析だから本当かどうかはわかんないけど。一応理屈は通ってるよね。


 こういう理由から、補強すべきは前田とかのFWじゃなくて、センターバックだと思うわけです。


 これは余談ですが、お金の面から見たら絶対あり得ない話ではあるけど、闘莉王なんて獲ってきたら来年の開幕は岩下+闘莉王の日本一獰猛なセンターバックコンビになって面白いんだろうなぁ。


 ちなみに今週日曜は横浜で試合なので観に行きますが。おそらくセンターバックは岩下+児玉だと思うけど、まぁたぶん相変わらずやばいよね。冷静に見ると1点取れれば御の字の1-2敗戦なような気がします。


 あ、先週のガンバ戦は渋滞にひっかかってしまって行けませんでした。